イタリアの鉄道トレニタリアの乗車券は、駅の窓口、自動券売機、オンライン（ウェブサイトやアプリ）で購入が可能ですが、8月5日より新しいルールが導入され、Regionaleと呼ばれるローカル列車のオンラインで購入した乗車券（デジタル乗車券）は、乗車前にオンラインチェックインが必要となりました。

トレニタリア（Trenitalia）のHPによると

⚫︎　乗車券を有効にするには、列車の出発予定時刻までにオンラインでチェックインが必要

⚫︎　チェックインの方法
①　アプリ、またはトレニタリアのサイトにてユーザー登録して乗車券を購入している場合
→  『i miei viaggi（My Trips）』にアクセスしてチェックインする
②　ユーザー登録せずに購入している場合
→  送られてきたEメールもしくはSMSに記載されているリンクからチェックインする

⚫︎　チェックインは、乗車日の0時から列車の出発予定時刻まで可能

⚫︎　デジタル乗車券は、乗車日前日の23:59まで日付と時刻の変更が何度でも可能
乗車日当日は、チェックインするまで時間の変更が何度でも可能

⚫︎　デジタル乗車券は、チェックインした列車にのみ有効

⚫︎　デジタル乗車券は記名式であり、他人に譲渡することはできない

とあります。

気になる列車遅延の場合ですが、「遅れていても予定通りの列車に乗車する場合は、出発予定時刻までにチェックインしてください。その列車に乗車しない場合はチェックインはせず、23:59までに出発時刻を変更してください」と書かれています。イタリアの鉄道、特にローカル列車は日常的に遅延が多いので、あまり早くからチェックインするより、運行状況を見て判断した方が良さそうです。

また、フリーWiFiやホテルのWiFiしか利用できないような外国人旅行客にとっては、オンラインチェックインはちょっと面倒な手続きになるので、駅で紙の切符を購入し、従来通り打刻機で刻印する方がストレスが少なく楽かもしれません。

尚、現時点では、このチェックインのシステムはフレッチャロッサなどの高速列車には導入されていません。
一方、高速列車のフレッチャやインターシティでは、乗車後に「セルフチェックイン」を行うと、車内での係員の検札が不要となるようです。

これからイタリアでローカル列車の旅を計画中の方は、チェックイン漏れで罰金を取られないようくれぐれもお気をつけください。

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